懐かしく、やさしく、
 抱いて、憩わせてくれる。
 山は母のようだ。

 

山の峰々はるかに 安らぎあり

『旅人の夜の歌』ヨハン・W・ゲーテ
(ドイツの作家、詩人、政治家、科学者。 1749〜1832)

 

山空にして花自ら紅なり

『妾薄命』陳師道(中国北宋の詩人。 1053〜1101)

-------山に人が誰一人いなくても花は真っ赤に咲いている。

 

ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな

『一握の砂』石川啄木(明治の歌人、評論家。1885〜1912)

 

目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る
  天地を造られた主のもとから。

 

『旧約聖書』(詩篇121章1、2節)

 

 

福音社『サインズ・オブ・ザ・タイムズ』2002年5月号 今月の言葉より引用