人は誰でも時の中に生まれ、時の中で生きていきますが、
 時の流れは人さまざま。
 ある時は早く、またある時はゆっくりと流れていきます。

 

 人生を大切に思うと言われるのか。
 それならば、時間をむだ使いなさらぬがよろしい。
 時間こそ、人生を形作る材料なのだから。

ベンジャミン・フランクリン(米国の政治家、著述家、科学者 1706〜1790年)

 

 世を長閑(のどか)に思ひて打ち怠(おこた)りつつ、
 先ず、差し当たりたる、目の前の事にのみ紛(まぎ)れて月日を送れば、
 事々為す事なくして、身は老いぬ。

吉田兼好(鎌倉時代から南北朝時代の随筆家、歌人 1283〜1350)

 

 君、時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなのだよ。

シェイクスピア(イギリスの劇作家 1564〜1616)

 

 時と機会はだれにも望むが
 人間がその時を知らないだけだ。

『旧約聖書』(コヘレトの言葉 9章11、12節)  

 

 

福音社『サインズ・オブ・ザ・タイムズ』2009年2月号 今月の言葉より引用