ジャナクプル鉄道・ジャイナガル駅はジャナクプル鉄道を訪れた旅行者にとって目の前にあるのに行けない幻のような駅です。なぜなら同駅はネパールではなくインド国内にあり、国境を外国人は越えることが出来ないため、直通国際列車に乗車しても、国境手前のカジュリまでしか行けないのです。何人の人があと8キロ先にあるこのジャナクプル鉄道の創業時の起点駅を見たいと思ったでしょうか？
私もその一人でした。
この駅に行くにはネパール南部のビルガンジで国境を越え、インド国内をとんでもなく遠回りをしてたどり着かなくてはなりません。そこまでして行く価値があるのか・・・・？
私はあると思います。全線を見たい。起点駅を見たい。できることならば全線乗りたいというのが鉄道大好き人間の欲求であると思います。で、今回ついにたどり着きました。
想像していた姿とは少し違っていましたが、長年の謎が解けました。滞在時間がほとんどなくて写真をあまり撮影できませんでしたが、特徴的な部分を説明していますのでご覧ください。

インド国鉄ジャイナガル駅への橋 私の予想では線路は一つの駅の中で並行しプラットホームで連絡するものと思っていました。ところが実際の駅は別々にあり、橋で結ばれていました。まるで国境のような雰囲気がありました。インド側はメーターゲージでネパール側はナローゲージですので、線路の直接連絡はありませんが、一応、連絡線らしきものは存在します。貨物の載せ換えに必要なためです。しかし、レールの幅が違うため、車両の相互乗り入れは出来ず線路を並行させている場所（ジャナクプル鉄道側にあるようだ）で貨車から貨車へ荷物を積み換えるとのことです。

インド国鉄ジャイナガル駅 ジャナクプル鉄道の各駅はお世辞にも大きな駅とはいえません。そんなこともあってインドのジャイナガル駅も小さな駅だろうと思っていました。ところがメーターゲージの駅の割には大きく、薄いピンク色の駅舎が綺麗な駅です。この写真の草原状のまん中に隠れるようにして連絡線が布設されています。