関西AFVの会レポート
大阪圏内で最大のAFVモデラーのイベントである「関西AFVの会」に今年もTMCのAFV班の主力メンバーが参加した。
参加者は山上会長、村上、吉本、高井会員、尾本順会員の5名で、午前7時に徳島を出発。途中、神戸・福原で所用のある高井会員を降ろし(降りた理由は高井会員のレポートを参照)9時過ぎには会場である森ノ宮大阪府青少年会館に到着した。
開場が10時からということで尾本準会員推薦の、青少年会館の近所にある「潜酔館」なる(吉本会員は潜水艦という字を書くのだと思っていた)で暇を潰した。この喫茶店、モーニングセット350円という低価格で、徳島でもこんな安い店はないと感動しつつ、10時過ぎ再び、会場に引き返した。会場に入るとテーブルに様々な作品がならび、所々で作品を前に模型談議がはずんでいる。当会のメンバーも持ち込み作品を並べ、顔見知りの方々と近況や、作品について話をした。会場の雰囲気はいつもながらの熱気であふれていたが、作品数はちょっと少なめの様に感じた。ジオラマ仕立ては少なく、ビネットや単品が目についた。作品の主力はやはり第二次大戦ドイツもので、現用車輛は少数派であった。しかし、作品は良質のものが多く、工作や塗装の参考になる作品がたくさんあるのはAFVの会ならではである。
午前中、1時間ほどで吉本会員と尾本準会員は開場から姿を消した。この二人、AFVの会よりも自分の買い物を優先したのであった。吉本会員は古書の購入。尾本準会員は難波から心斎橋方面をうろついていたらしい。AM誌の土居編集長のお話は山上会長と村上会員が拝聴した。
参加メンバー全員が会場に揃ったのは午後3時過ぎだった。福原方面へ出撃していた高井会員も帰還。コンテストの結果を聞いて帰るだけになった。
今年は当会のメンバーはコンテストに関しては入賞は期待していなかった。時間がなくて作品をアップできなかったこともあるが、周りの作品の技量にとうてい太刀打ちできないと感じていたのである。ところが、吉本会員の三号突撃砲が佳作に入賞してしまった。
「いやあ大戦モノで佳作にはいるとは・・・」現用AFVモデラーを自負している吉本会員はちょっと驚いた様子。土居編集長にも「大戦モノを作っているのを初めて見た」と言われてしまった。
関西AFVの会の長い歴史の中でTMCメンバーのコンテスト入賞者がいなかった回はほとんどなく、今回もどうにか面子を保つことが出来た。来年はもっと上の賞をねらわねばなるまい。
楽しい会も4時過ぎには無事終了。あとは買い物を済ませて帰るだけとなった・・・。
→会場での注目作品はこちら
関西AFVの会余話↓
いつもの買い出しコースを周り、さあ帰るぞとなった時、帰りは助手席に座った尾本準会員がごそごそとみんなから集めた交通費の入ったバッグをかきまぜながら「お金が足りない」と言い出した。「ほんなことあるか!一人4000円ずつで2万円あったから十分帰る金はあるはずじゃ」と会長。「だってないんだもん」尾本準会員が言いかえす。「4000円くらい足りない・・・・」
以下車内では次のような会話となった。
会長=「だれぞ出る時、金払ってないやつがおるんと違うか?」
吉本=「会長に直接わたしたでぇ。それからAFVの会の会費、払うただろ。まだ、僕の分は2000円あるはずでよ」
村上&尾本=「僕らはちゃんと払いました」
高井=「僕は良く憶えてないです」
会長=「おまえか?ほんまに記憶にないんか?困ったやっちゃ」
高井=「払ったような気もするんですが・・・・」
吉本=「出かける時に集金したから全員、払ったはず。多分、高井君は払っていると思う」
会長=「ほな、どこで消えたんだろか・・・・・」
おかしいなと車内ではああでもないこうでもないと話がもつれたが、高速料金が払えなくては徳島に帰ることが出来ない。「しゃあないな。あと2000円ずつ集めよか」
各自が2000円ずつ出し、とりあえず1万円を確保。燃料補給を終え、阪神高速湾岸線にのった。
意外と空いていた高速を走りつつ「領収書をもう一度チェックしてみよう」ということになり、経理の専門家、村上会員がチェックを始めた。
「本四道路の領収書がないんですけど」
「会長、来る時、お釣と一緒に渡しただろ?」ハンドルを握る吉本会員が言う。
「そうやったかいな。あれ?わしどこに入れたんだろ?落としたんだろか?」会長はすでにビールを飲みほのかに赤らんだ顔でズボンのポケットとかをまさぐっている。しばらくして「ないわ!多分落としたと思うけど、ほんまにもろうたかいな?」
「ちゃんと渡したよ!ボケたんかおっさん」責任をこっちに持ってこられてはかなわないと吉本会員が怒鳴りした。
「僕がちゃんと会計やってたらこんなことにならないのに・・・・・。会長にまかせたらこれやもんな」尾本準会員がはしゃいでいる。
「わしのセイ(仕業)にするんか?わしは知らんぞ」会長は疑いが自分に向いてきたことを察したのか、少し上擦った声で言いかえした。
「まあ、いいじゃないですか。あとでちゃんと計算したら、どこで消えたかが分かりますから」車内の険悪な符に気を察したのか村上会員が会長をなだめ、他のメンバーをとりなす。
「なんか問題が起きたらみんなワシのせいじゃ。恐ろしいクラブじゃこの会は・・・」会長はブツブツ文句を言っていたが、とりあえず消えたお金の件はそこまで。大鳴門橋が見える頃まで関西AFVの会の感想や高井会員の戦闘ぶり(この件については高井君のレポート参照)で車内は盛り上がっていた。
橋を渡り終えた頃、吉本会員がぽつりと言った。「ところで今日、会長、ようけ(沢山)模型買いよったな?あの金はどこから出たん?明日結婚式だからあまり買い物出来んって言ってたよな」
「ワシ、ちゃんと小遣い別にもってきたんじゃ。それで買ったんじゃ」と会長。
「会長、ぼくも無意識に預かったお金を自分の財布に入れてしまうことがあるんやけど、とりあえず財布見てみたら?」
ごそごそと後部シートで会長が財布を取り出し、中を調べている。
「本州四国連絡橋公団・・・・・・ありゃ!こんなところに領収書があったわ」
「やっぱり会長だったんでないか!無意識に自分の財布に釣りごと入れたんだろ」
「一番。怪しいと思うとったんじゃ。次々模型買いよるし領収書が消えるわけないもんな」
車内は会長に対する非難の声であふれた。
「わしは知らん!無意識だったんだろか?」会長は慌ててしどろもどろになったが、自分は着服していないと最後まで言い張った。
詳しい、経理の監査については村上会員の報告書を読んでいただくとして、我がTMC、遠征ではいつもなんらかのトラブル?が起きる。今回は何もないはずであったが、最後に会長がぶちかましてくれた。これだからTMC遠征は非常に楽しいのだ。(Y-asahi記)
村上監査委員長の監査報告書
報告します。収支報告書の残高と、尾本さんが用意してくれた小さなメッシュのバッグの中の残金が一致しました。従って犯人は会長です。会長の財布の中から本四連絡橋:垂水第二の領収証が出てきたとき、その領収証と共にお釣りの4,200円を返してもらいました。それで初めて残高と残金が一致したのです。おそらく話が弾んでいて、ついついお釣りを自分の財布の中に仕舞ってしまったのでしょう。。困ったものです。
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→高井君レポートはこちら(工事中)
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