TMC Report

富山サンダーバーズ展示会 in 高岡 2001 11.17-18
Report By Y-asahi


戦利品として受付嬢を強制連行する徳模連隊員ら=高岡市にて



徳模連隊・北方作戦発動ス
(Operation Bird Watching)

そもそも今回の作戦発動には布石があった。
本年9月に行われたTMC展示会に北陸・富山県から長駆飛来した富山雷鳥部隊「なんぱ隊」の2名をわが徳模連隊が果敢なる迎撃によって敗走せしめ・・・・・た。ことがきっかけである。
「なんぱ隊」隊長の宮原少佐は白旗を掲げると同時に「11月には迎撃体制を整え待っているから攻め込んでみい」と言い放ち、富山へと敗走したが、その時わが徳模連隊幹部は北陸富山方面の迎撃体制の内容を宮原少佐を尋問し、しっかりと聞き出していたのであった。
いわく「カニを中心とした海の幸攻勢」「美女をはべらせるお色気攻勢」などなどである。
北陸は
酒池肉林による迎撃体制をとるらしい。
徳島は酒池肉林に弱い。特に山上連隊長は特に弱い・・・・・。どうやらその辺を読まれたようであった。敵がその気なら受けて立つのが徳模連隊である。
「行くぞ富山へ!北征じゃ!」連隊長の一声で北方作戦「Operation Bird Watching」が発動された。隊員は山上連隊長以下、村上主計大佐、斉藤飛曹長、吉本軍曹。徳模連隊屈指の歴戦の猛者が投入されることとなり、11月17日未明「タテヤマ ノボレ 1117」の攻撃開始入電とともに北方作戦は開始されたのであった。

作戦開始当日はさわやかな青空が広がる快晴であった。隊員を載せた陸上巡洋艦「旭」はその名のごとく旭日の鋭い黄金色に照らされた本四道路を北上、10時過ぎに京都を通過。11時には米原から北陸道へと進路をとった。いつもながらの馬鹿話しがはずむ車内では模型の話はいっさいなし。「今日はカニが食える」だの「きれいな姉ちゃんが待ち受けとる」など富山での酒池肉林を期待する声ばかりであった。
敦賀あたりまでは晴れであったが雲行きが怪しくなってきたのは高速道路が山越えにかかるあたりからであった。見る間に天はかき曇り、雨が降ってきた。道路脇の気温表示に目をやるとなんと10度を切っている。
「なんやこの寒さは!」真冬でも昼間は10度程度は維持している南国徳島からの部隊は軽装であり、寒さは全く想定していなかった。進むにつれ気温がどんどん下がっている。窓をすかすと恐ろしく冷たい風が吹き込んできた。
「これではまるで冬装備なしでロシアに攻め込んだドイツ軍ではないか!」これまで北方作戦を行ったことのない徳模連隊の誤算であった。11月の北陸の寒さを想定していなかったのである。ただ、山間部に住む山上連隊長ならびに斉藤飛曹長は本業で野外作業が多いためか、しっかりとパッチをはきこみ防寒していたが、あわれなのは普段、暖房の効いたオフィスで仕事をしている村上主計大佐と吉本軍曹であった。薄着の二人は「寒い〜」を連発し、石川県内に入ると同時に降り出した前が見えないほどの雨に恐れをなし、「加賀温泉あたりで温泉にはいって引き返そう」などと言い出した。
しかし、作戦を途中で断念するのは徳模連隊の恥である。車窓から見える暗雲立ちこめ鉛色をした日本海の荒波に弱気になりながらも一路、富山へと進んだのであった。

富山雷鳥部隊が作戦を展開している富山県高岡市内に突入したのは午後2時過ぎであった。縦になった道路信号にとまどいながら、地図を片手に高岡テクノドームを目指した。聞く所によれば高岡テクノドームはバブルの申し子だそうで、年間維持にきゅうきゅうの建物だそうである。地図上では高岡駅から近いようにみえ、てっきり市街地にあるものと思い込んでいたが、たどりつくとなんと田んぼのどまん中に建っていた。
ここまでの所要時間7時間半。「5時間でこれますよ〜」雷鳥部隊宮原少佐の言葉を信じた我々はうかつであった・・・・・。
展示会場はテクノドームの二階にあった。すでに会場は多くの作品で埋まっており、多数の見学者の姿も見え盛況のようであった。そして受付には女性が座っている・・・・。
徳模連隊の展示会では考えられない光景である。
ひさしぶりの再会となった宮原少佐にまず挨拶。雷鳥部隊の隊長である中埜さんを紹介される。実は宮原氏と中埜氏は徳模連隊の山上、吉本両人が所属しているホイルナッツの会員でもあり、いわば身内なのであった。当方らの持ち込み作品を展示してもらい、夕刻から始まるという懇親会まで模型談議に花をさかせた。富山はでかい作品が好きだとは知っていたが32のF15が群れる光景はそう見ることは出来ない。また他クラブからの持ち込みも多く、今回も北陸、関東を中心に多数の模型クラブが参戦していたようであった。雷鳥部隊の交流ぶりが伺える一面である。
*富山サンダ−バ−ズ展示会でのTMCお気に入り作品は→こちら

夕方4時半には雷鳥部隊員の送迎でホテルにチェックイン。大きな富山県内に点在する同部隊の会員の多くも宿泊するのだそうである。東西76キロしかない徳島にくらべるとその辺のスケールが違う。ホテルに荷物を置き、再びテクノドームに帰ると懇親会場行きのマイクロバスが待っていた。
いよいよ
酒池肉林の始まりである・・・・・・・。
富山には白い肌の姉ちゃんとカニが待っている。サンダーバーズの作品を見ることが第一義の目的ではあったが、実は遠征隊員の全てはそちらの方に大いなる期待を寄せていた。
マイクロバスは高岡市の市街地を抜け、どんどん走っている。だんだん明かりが減ってきて、遠くに船の姿が見えだした。
「本当に懇親会の会場に向かっているのであろうか?」ふとそんな疑念が浮かんだ。高岡にはロシア船が多く出入りしていると言うし。バーズの宮原氏のもとへは怪し気なロシア人バイヤーが出入りしているという。もしかすると我々の向かっている所は懇親会の会場ではなくシベリアではないのか・・・・・・・?
とまあそんな風にも思ったのだが、そんなことは無くて無事懇親会場に到着。
ところが・・・・・・!カニはありました。美味な比目魚の刺身とか食べ放題でした。しかし
白い肌はどこにもありませんでした。おかしい。聞いてきたのと話が違う。酔っぱらった当会の山上会長は宮原氏に食って掛かっていましたが、どうやら予定が変更になったのと事。本来は美女多数が参加の所、美女の方々が所用のため、どたキャンされたようでした。
酒池肉林はありませんでしたが、富山のナンパ隊のお二人はともかくとして他のメンバーの方々は非常に紳士的で模型談議に話がはずみました。ちょっとばかり我々は富山さんを誤解しておりました。模型にかこつけてお姉様と遊ぶナンパな方々の集団と思っていたのです。申し訳ございません
宴会終了後、二次会になだれこみましたが、そちらは会長と村上氏にまかせ、吉本、斉藤の二人は夜の高岡へくりだしました。何をしにいったのかは明かせませんが、それなりに収穫はありました。
翌日は帰路のことも考えて会場をお昼過ぎにはおいとましました。その際、白い肌に飢えていた我々は受付嬢を拉致せんかとしましたが、これは失敗・・・。
我々の富山遠征はこうして幕を閉じたのでした。

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