女性にも分かりやすい作品とは? | |
「やめてくれぇ〜」斎藤会員の絶叫にも関わらず、舞い上がった会員らがたった一人のお姉ちゃんの意見を支持して決定してしまった当会の2002年展示会テーマ「女性にも分かりやすい作品」であるが、冷静に考えてみれば、これほど難しいテーマはないのではないかと思えてきた。 女性にも分かりやすい模型とはなんであろうか? 意見を出したお姉さんによると、一番に作品カードの解説が難解とのことである。 たとえば「3式戦・出来の悪いキットなので全体にスジ掘りをやり直し、各部に手を入れました」とあっても飛行機ということはわかるのだが、文章が全く理解できないらしい。また「インクスポット迷彩」とあっても何のことか分からないのだという。文章が理解できないと作者の作品意図が見えないというのだ。 確かに当会の説明(他会でもそうかもしれませんが)はモデラーを意識した解説となっている。ある程度知識がなければ理解できない点は反省しなければならない。近年は女性に限らず、模型に興味のある普通の方々も多数、展示会に来られているので、このあたりは十分検討しなけらばならない。来年の作品カードは噛み砕いた誰にも分かる文章にする必要がある。 第二に戦闘機や爆撃機はなじみが薄く、どれを見ても同じに見えるらしい。 「できればもっとなじみのあるモノを模型で見たい」 具体的にはたこ焼きの屋台とかお城とか・・・・・・・・だそうだ。 これにはまいった。我がクラブではこれまでそのようなキットを手掛けた経験のある会員はほとんどいない。「全部とは言わないんですけど、そういったものがあれば楽しめるのでは?」 これについては「う〜ん」と唸るしかない。 確かに分かりやすいが当会の路線から若干外れてしまう可能性がある。 斎藤会員が「ねこバス」久保会員が「ラピュタ」山上会長が「たこ焼きの屋台」を製作すればどうなるのであろうか?見てみたい気もするがTMCのイメージが崩壊しはしないか?そちらが心配だ。 ともあれ、決定したテーマは極めて民主的な手法によって決定されたものだ。 会員各位が知恵を絞りテーマに即した作品が来年の展示会では多数、並ぶことを期待したい。
我が家でも「父ちゃんの作る戦車はどれも全部同じに見える。どこがどう違うのか全然分からん」と嫁に言われとります。さらに「迷彩とかいうて、なんでお好み焼き(ドイツ軍の三色迷彩)みたいなのとか病気(インクスポット迷彩)みたいな色ばっかりなん?1色のも地味なおんなじ色ばっかり」とも言います。まず、なぜ戦車には迷彩してあるのか、地味な色が何故多いのか?からちゃんと説明しなければなりません。 私は考えました。理解させるには身近なもので説明するのが一番であろうと・・・・・。 当方の住む所は田舎です。したがって生きた教材がそこら中にいます。私はアマガエルさんに登場をお願いしました。「見てみ、このアマガエル、場所によって色が変わるやろ。これは自分の身を守るために体色を変えて周囲に溶けこますことによって敵を欺瞞しとるわけや。戦車もこれと同じ考え方ですわ。敵から分かりにくくする。これが迷彩の原理です。憶えときや」「アマガエルさんを戦車に置き換えると。まず基本色が緑色や。それがコンクリートなんかの上に行くと色が変わってダークアースを主体にした色にかわっていくやろ?アマガエルさんは自動的に変わるが、戦車はペンキで塗ってるからそうはいかん。周りに合わせて乗ってる人が工夫して塗るわけですわ。それをわしは模型で再現しとる」 「ふ〜ん。原理は分かったけどやっぱりアマガエルと比べても戦車は汚いわ!父ちゃんも久保さんみたいに旅客機つくったらどう?カラフルで綺麗やし・・・・・・」 「やかましい!わしは原色はよう塗らんのじゃ!」(泣) |