このソ連の装甲車自体、非常にマイナーな車種で、まさかキットになるとは思 ってもみませんでした。「マイナーキット・コンテスト」の為に発売されたようなものです!。 乳白色の、お世辞にも質が良いとは言えないプラでしたが(!)、「こんなモンさ」と割り切れば、間違いなくカタチになります(笑)。 しかし一番困ったのがタイヤホイールです。車体右側面の予備タイヤのみ、敢えてキットオリジナルのパーツを暫定的に付けてあるので、おわかりいただけると思いますが、スポークの形や細さ、本数などまるで無視されていました(そもそもインジェクションでは再現不可能だが)ので、試行錯誤の末、0.2mm真鍮線と ジャンクパーツから作り直しました。 また天井ハッチも開けた状態とし、正面機銃マウントのフタは閉じた状態にし、(タミヤT-34から)ホーンを追加しました。フィンランドに捕獲された車両の車体側面と、キットのものとは窓(?)の形状が異なるため、改造してありま す。 そして最もこのキットで苦労するところ:それはこのキットを紹介するときです。メーカー名がわからないのです(!)。箱にもインストにも「M」のレタリングがあるだけで、どこにも「製造者名」や「住所」といったものが記載されていません(!)。 因みに作品は、冬戦争中にフィンランド軍に1輌のみ捕獲され、1943年まで(!)戦車教育中隊に配属された車両の、1941年夏頃を再現しました。 |