その昔、時の副総理・後藤田氏を撮影する機会があった。その際言われたのが「ニコンで撮るのはやめてくれないか。顔のシミが鮮明に写るから嫌なんだ」であった。ニコンのレンズのシャープさはこんな人にまで知られているのかと驚いた次第であった・・・・。 昔からニコンのレンズはシャープだと言われる。中にはそれほどでも無いレンズもあるのだが、半ば伝説化しているといえよう。 今回、お遊びに引っ張り出したのはNikkor50mmF1.2である。職場の先輩が使用しているものをちょっと借りてみた。当方。50mmはほとんど使わないため、個人用としては安いF1.8しか保有しておらず、ニコンのレンズで最高の開放値を誇るレンズはいかなるものか試してみようと思ったのだ。このレンズには正直、驚いた。モノの本によっては高評価は与えられていないが、凄いレンズである。標準レンズとしてはお値段も高いが、それだけの性能と使う価値のあるレンズだ。 開放からシャープで、少し絞り込めばそれは驚愕のシャープさとなる。レンズが明るいためファインダーは見やすく、マニュアルでピントを合す際にはとても有利で、すっとピントを合す事ができる。 |
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当方の勤め先へ所用でやってきたA嬢にテスト撮影のモデルをお願いした。f8ぐらいに絞って撮影しているが、もともとコントラストが高いレンズであるが、天気が良いことも手伝ってさらにメリハリのある画面となった。水面の描写は見事の一言で、サイトに載せている状態では良く分からないかもしれないが着物の繊維一本一本までもくっきり写し出している。肌の細かな部分も描写しており、女性を撮る際には気を付けなくてはならない。このレンズ、中古でもかなり良い値段がするが、一本欲しくなってしまった。 |