ニコンとキャノン。どちらのカメラが優れているか?
カメラ雑誌などの特集で良く取り上げられ、カメラファンの間でも「ニコンだ!いや、キャノンだ」と双方のファンが応酬をくりかえしている。
よくまあ飽きずにと思うが、ライバルメーカー同士の製品の熾烈な戦い。特にフラッグシップ機の技術競走は確かに話しの種として、面白いものがある。

当方は学生時代からニコン派であった。
仕事で使用する機材は大判とかの一部を除いて、35ミリに関してはF2に始まり現在のF5に至るまで全部ニコンでそろえてきた。ボディが10台をこえ、所有するレンズも20本ほどある。
ところがここ数年、その中にライカが混じり、キャノンが入り込んできた。そして、いつの間にかニコンとキャノンを半々に使うようになっている。
ライカは今回のテーマから外れるので、とりあえず除外するとして、なぜキャノンが入り込んできたのか?

ひとつはレンズの問題であった。オートフォーカスがほぼ実用レベルに達し、仕事でも「何が何でもマニュアルだ」などというのは昔話になって、AFを頻繁に使うようになってくると、ニコンのレンズ群はどうしても見劣りした。AFに対する反応速度だけを見れば、キャノンの方がUSM搭載だけあって抜群に速く、その反応の素早さは魅力となった。
もう一つはカメラボディの重さである。
ニコンからF5が出た時、喜んで買った。ところが高性能なのはいいが(F5登場でCanon EOS1は一気に旧式化した)、モータードライブが一体化したでかい図体と重さには閉口した。1時間やそこらなら我慢もできようが、1日中肩から予備も含めて2台ぶら下げていると肩が凝る。(何をひ弱なことをという向きもあろうかと思うが、助手もなく一人で持ち歩くのは非常に辛いものがあるのです)交換レンズの重量も含めれば軽く10キロを越えてしまうのである。

どうにかならんか、この重さ。と思っていた矢先に登場したのがキャノンのEOS3で、お試しに使ってみるととても軽い。動作音がうるさい、視線入力が思うようにならないのが気にはなったが、別に視線入力を多用するわけじゃないし、それ以外は感じがよかった。レンズも出たばかりの100ー400zoomが使いやすくて気に入った。ということでEOS3を2台とレンズ3本を購入し、お仕事カメラに加えたのである。その後。200ミリF1.8も購入。一気にキャノンが増殖した。その後、ニコンからF100が登場し、しまった!早まったかとも思ったが。仕事のほとんどをキャノンですませていると、特に購入する気にもならなかった。

キャノンを使いだして、それまで使っていたニコンとは違った操作感に少しばかり戸惑ったが、なれるとサブコマンドダイヤルによる露出補正、静かなAF駆動は使い勝手が良かった。ただEOS3はボディ全てがプラスチックで、普通に使うのなら問題ないのだろうが、荒っぽい使い方をする当方の仕事では少しばかり不安があった。現に何度かぶっ壊してドック入りになったのである。頑丈さだけでいうとニコンのカメラの方が上のように思う。特にNikonF5はタフなカメラだ。少々のことではまず、壊れない。インドで悪路を1300キロばかり移動した時、荷物の置き場所がなく、床に転がしておいたのだが、埃まみれになり、傷もたくさん付いたが全くトラブルなく動いた。途中、大雨の中で撮影し、相当飛沫も浴びたが影響はなかった。重量級ボディはそれだけの耐久性があるのだとその時知ったものだ。

どちらがいいか?当方としてはどちらもお仕事の重要なパートナーとして活用している現在、双方、それぞれ一長一短あり、ケースバイケースで使い分けたらそれでよいと思っている。特にフラッグシップ機は双方とも優劣つけがたい・・・・のでは?。

長々と書いた割には答えになってないな・・・・。


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