中古カメラ店でこのレンズを初見したとき、一瞬ライカ用のレンズかと思った。パッと見はその大きさがライカM用の交換レンズそっくり。手に取ってみるとフォーカスリングや絞り環なんかもライツっぽいのだがいかにもチープな作りで怪しさのプンプンにおうレンズであった。ちなみに価格は1700円なり。この値段なら即ゲットと相成った。 このレンズ、購入したものはニコンFマウントあったが、マウント部とレンズがスクリューマウントで結ばれ、他のマウントへの交換も可能な多マウント対応のレンズのようだ。 RELIANNCEというブランド名はどこかで聞いたことはあるが現物を見るのは初めて。当方、浅学なためいつ頃作られ、発売されていたものか不明なのだが一応日本製である。写りに関しては中古でこの値段なら「写ればうれしい」程度のものと予想せざるを得ないのだが、結果はまあそのようなものであった。 絞りがカメラ側と連動せず実絞りプリセットなのが使いにくいが、昔はみんなこうだったと思えば気にならない。チープな作りの割にはフォーカスリングはしっかりしているし、マウントよりも細い鏡胴が御愛嬌である。焦点表示は35ミリとなっているが使った感じではもう少し長いような気がするのだが・・・・。ま、いいか。 |
このレンズ、ピントが掴みにくい。全体に霞がかかっているみたいでどこにピントが来ているのか良く分からなかった。36枚撮影してピントが来ていたのは数枚であったから、フランジが狂っているのかもしれない。ぼやっとした見え方にフレア出まくりではないかと危惧したが、結果はそうでもなかった。全体にシャープとはいいがたい描写だが、これだけ写れば値段分であろう。カラーバランスがブルーにシフトする感じがあるが、それほど極端ではない。昔っぽい写真を撮るにはいいかもしれない。 |