2004年スクラッチビルド計画始動
B-Train 製作記その1
コンデンサトー2A3のフルスクラッチ以降、亀モデル用のTempoにかかりきりになってしまってミリタリーモデルではインジェクションキットを完成させる事はおろか、スクラッチもまったくやらない状態で約2年が過ぎました。あれもやりたい、これもやりたいといつも頭の中では考えてはいるのですが歳のせいか希望ばかりが先行するものの手は動かず集中力が維持出来ません。また、最近はスクラッチアイテムが中国や東欧圏のメーカーから突然インジェクションで発売されることから、手を出してがっくりするケース(実は昨年MAZをやるつもりがレジンキットが発売されて断念した経緯あり)も想定されることから、ちょっと気持ちの中で躊躇していることもあります。
しかし、やはり自分の手でこれまでキットになっていない好きな車輛を形にしたいという欲求は押さえがたく、昨年末から準備を進めてきました。
アイテムには写真を見て「こりゃエエ形をしとる」と一目惚れした車輛を選びました。資料はマイナー車輛につきものの、ほとんどない状態ですが、どうにかなると考えました。
最近は海外の資料本でもモデラーを意識しているのか35や他スケールでの図面が添付されることが多くなり、非常に助かるのですが今回の車輛では車体長などの基礎データは判明しているものの、図面は簡単なノンスケールの側面図しかありませんでした。
図面描きからスタートし、写真から形をつかんでいく作業の連続になりそうですが、とにかくやってみようと思います。
なお、製作する車輛名はある程度工作が進んでから公表しようと思っています。隠しているわけではありませんが、これから出来上がってくるパーツや簡略図、あるいはタイトル下に使っているこの車輛の通称「B-Train」などから推定していただくのも楽しいのでは?と思うからです。


その1 図面を描く
今回の製作にあたって用意した資料は車体の基礎データと写真はあるものの図面が添付されていないものばかりです。形にするために必要な製作用の図面を自分で描かなければなりません。
基礎データを35分の1に割出し、まず、おおまかな4面図を作成しました。この図面は車体のアウトラインをつかみ、組み立ての手順、パーツの作製を考えるためのもので、ほとんどイメージ図のようなものです。定規を使って方眼紙に描いていきますが、細かな部分や見えない部分については省略しています。
4面図が出来あがると写真と見比べながら車体に付いている雑具箱や補機類などをフリーハンドで描いて、位置関係を掌握していきます。また割出した数値をもとに模型として見た時、例えば丸みが強いほうが良いと思われる場所はディフォルメしていきます。最初に描いた4面図をコピーしたものに修正した数値やディフォルメ箇所を追加していき、製作のベース図面とします。
実際の製作時にはさらに修正を加えたり、個々の部品図を描かなければなりませんが、修正を加えた4面図が出来上がると製作を始める事が可能となります。図面を描く事は、私にとって製作をシュミレートする作業ですので図面を描きながら。ここはこうする。加工すると考えていきます。
*私の描く図面は設計、製図の知識がありませんので自分の分るようにしか描いていないかなり乱暴なものです。


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