機関車の概要

ジャナクプル鉄道の保有する機関車はディーゼル機関車と蒸気機関車で留置車も含めて総数17両、内、稼動車は5両である。内訳は全列車の運用に入っているインド製のディーゼル機関車が3両、予備機の蒸気機関車が1両、入れ換え用小形DLが1両となっている。整備状況はあまり良いとは言えないが、運用数が少ないこともあり致命的な問題は起きていない。



Diesel Locomotive

Diesel locomotive TypeKTA-1150-2

ジャナクプル鉄道の主力機関車はRITES社(INDIA)のKTA-1150-2型、エンジン出力447馬力、軸配置BーBのディーゼル機関車である。この機関車は1993年9月に蒸気機関車置き換え用として4両がインド政府から供与された。運用は1994年11月からで、車番は524、533、535、536である。現在はこの中の3両(524、533、535)が全列車の牽引運用をこなしている。
536号は3年程前から、動力伝達部に問題がありオーバーホール中だが、部品が確保できないため修理の完了は未定である。また、他の機関車も整備状況は良い状態とは言えず、時おり発生するトラブルをだましだまし使用しているのが現状である。整備はジャナクプル駅構内にあるディーゼル検修庫で行われている。


524 Janakpur Station 2 Fev 2000


533 2 Fev 2000


535 Jankpur Station 1 Fev 2000



536 Jankpur Station 31 Oct 2000

ジャナクプルのディーゼル機関車検修庫で修理中の536号。3年前から作業はほとんど進んでいない。


JUNG-DL(switcher) Khajuri 2 fev 2000
ほとんど廃車状態の独JUNG製の小形DL。エンジンが不調のため廃車されたらしいが、エンジンを新たに載せると修復可能だという。しかし、3年前見たときよりも状態は悪くなっており、特に付属パーツがほとんど剥ぎ取られているため、なかなか修理は難しいのではないだろうか?車体の銘板には次のように記載されている。
MADE IN GERMANY JUNG J VNGENTHAL Nr.12374 1960



Non No.DL(Switcher) Janakpur Station 3 Fev 2000
ジャナクプル鉄道の最新鋭DL。廃車された独・JUNG製DLのシャーシやパーツを流用し、エンジンはトラック用を載せた再生改造車。ボディはジャナクプル鉄道オリジナルで鉄板を現地で加工し作り上げたもの。ウインドウガラスなどははめられておらず、キャビンは吹き抜けである。また動力伝達はチェーン駆動による。これはハウジングギアやドライブシャフトの入手が難しく、また保守を簡単にするための措置である。ほとんどがジャナクプル駅構内で入れ換え作業に従事しているが、主力DLが不調の時は列車の先頭に立つこともある。この写真はビジャラプラ支線の列車の先頭に立ったときのもの。
ベース機関車はJUNG Nr.12375 1960である。



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