「15少年漂流記」は古くから子供から大人に至るまで読み継がれた物語であるため文庫化も数多くなされている。各文庫に分類し装丁違いをコレクションしてみた。なお、購入ごとに随時追加する予定。 |
名作を数多く包する岩波文庫から日本初訳の森田思軒訳の文庫が出ていた。この文庫のおかげで初訳の名文が読めるわけだが、現在の文体に慣れた我々には難解な文章である。 昭和13(1938)年初版で第3版が1988年にリクエスト復刻として出るまで50年近い中断があった文庫だが、現在、再び品切れ状態となっている。装丁は通常の岩波スタイルで面白みはないが、赤帯がなんともいえない味を出している。この文庫のみ禁じ手の300円で購入した。 |
名訳と言われる石川湧訳による文庫。原本からの抄訳。初出は東京創元社「世界少年少女文学全集」。最もバリエーションが多いのではないかと予想している。リサイクル書店で最も多く見かける文庫版「十五少年漂流記」である。 |
第78版(角川文庫クラシックス) |
第63版 |
第61版 |
第49版 |
第48版 |
第58版 |
今はなき旺文社文庫にはジュール・ヴェルヌ作品が5点ある。「十五少年漂流記」は同文庫のヴェルヌ作品でも早い段階で収録されたものだ。この文庫の特色として詳細な作品と作者の解説が付いている。他の文庫にはないありがたい配慮といえるだろう。 |
重版 |
重版 |
重版 |
現行の文庫版「十五少年漂流記」としては初版年が一番古いようだ。市場に大量に出回っているはずだが、リサイクル書店ではあまり見かけない。 |
第80版 |
第80版(帯付き) |
第74版 |