フィギュアが完成してベース作りに着手しました。最初のイメージではローカル私鉄の留置線という設定(当時、彼女と別府鉄道を訪ねるたび、列車待ちの合間に遊んでいた)でオンボロレールに草が生い茂る感じにしたかったのですが、間延びしそうなので設定変更。プラットホームを作ることにしました。本物と同じ配置にするとそれこそベースが50センチを超えることになるので、待ち合い所の配置位置などを圧縮して再現しています。 |
別府鉄道・別府港の待合所がどんな形だったか記憶になく、手元にある中間駅の待合所の写真を基に作りました。寸法が分らないため、フィギュアから換算して寸法を出しています。図面をひく暇がなく、いきなりプラ板にパーツを描き切り出しています。表面の板の表現はPカッターで彫刻し、木目はレザーソーの刃を立ててケがいています。この方法が一番手っ取り早く木目を表現できます。表面のケバ立ちはスポンジヤスリでこすって除去します。 |
日本建築につきもののトタン板。35で再現するとなるとぴったりのものがなかなか見つかりません。建築模型のパーツに使えるものがあると聞いたことがありますが、すぐ入手できないので自作することにしました。なんか良い方法と材料はないかと100均の店をウロウロしていたらちょうど良いものがありました。家具の滑り止め。これに0.1ミリの銅板を挟み込み、満遍なくハンマーで叩いていくと簡単にトタン板を作ることが出来ました。これは重宝します。 |
ローカル私鉄の待合所って、こんな感じ。のイメージで作っています。窓は0.3ミリのプラ板で窓枠を作り0.2ミリの透明プラ板を挟み込んでいます。時刻表はマジックペンで手書きしていますがちょっと文字が大きすぎました。 塗装後、壁にポスターを貼り、小物として灰皿代わりのバケツ、掃除用具などを置く予定です。左右の柱は古レールということでエバーグリーンのビームを使っています。 |
駅名表示板(通称・鳥居)はプラ板とプラ材の組み合わせです。スケール的にちょっと小さいかな?と思いますが国鉄以外では様々なサイズがあったようなので、そのままにしています。柵も同様にプラ板から作っています。電柱は竹ヒゴです。電灯は傘を円形に切ったプラ板で作っています。柵にはツタを絡ませるため、準備として銅線をはわせておきました。 |
線路はエバーグリーンのビームを使っています。枕木は1ミリプラ板。線路固定具と犬釘を打っていくのは根気だけの作業でした。プラットホームもプラ板製。線路とプラットホームの位置は車輛を置いて確認し、側線はポイントから少し離れた場所とし、少し角度を持たせて配置しました。ベースは大きさがちょうどよかった枠付きのコルクボードを転用。ベニアでかさ上げしています。枠が塗装済みなので工程を一つ減らすことが出来ました。 |
踏み切りは枕木と材木を並べた簡易型としました。ローカル私鉄でよく見られたものです。別府港駅ではプラットホームを出てすぐ踏み切りがあって、そこから駅外に出ていた記憶があります。 線路を作った時に余った枕木とプラ板を配置して作っています。 |
線路とプラットホームを固定して地面を作っていきます。さまざまな方法が模型雑誌では紹介されていますが、当方は速乾セメントに再現する地面に合わせて河原で採取した粗目の砂やダム湖にあるキメの細かい砂を混ぜています。着色するためトノコを入れる場合もあります。接着力を高めるため木工ボンドも混ぜて大まかに盛り付けたあと筆で調整していきます。線路に敷くジャリは米子市の海岸で採取した砂利を使用。粒がそろっていて35の鉄道バラストには最適です。 |