阿波勉強堂管理人40代突入記念作品
Part2
2002.12.26記

作業ハ遅々トシテ進マズ
勢い込んで始めたこのプロジェクト、作業開始から2ヶ月でやっとここまでの進捗状況である。手っとり早く完成させて、タミヤのT55をやりたいなあ〜などと浮気心を出すとどうもいけない。
普段なら失敗しないような部分で失敗したり、寸法を間違えたりと散々である。
また、何かと忙しくなり、十分な時間が取れない事も響いている。気ばかり焦るのだが、思い入れのある車輛だけに、時間をかけてやるのも一考と自分を慰めつつ諌めている。


木型が割れた
前回製作したSM54のキャビンを作った際にヒートプレスの型に使用した白木は、木が乾燥するとともに木目が鮮明に浮き出てしまい、相当磨きをかけたつもりだったのに熱したプラ板を押し付けるとプラ板に木目が浮き出るという失敗をやらかしてしまった。
そこで今回はバルサ材を荒削りして大まかな形を作り、クリアラッカーを十分染み込ませた上で磨きをかけて型を作る事にした。
この車輛の前面部は実物はプレス成形した鉄板を上下につないだものである。抜きを考えて上下を分割式として上部のみをヒートプレスすることにした。何回かヒートプレスをくりかえし、その都度、型を修正して納得いく形に仕上げていったが、最後に型が割れてしまった。バルサ材という強度的に不安のある柔らかい木を手元に在庫があるという事で使ったのがまずかった。やはりホウノキかケヤキでやるのが正解であろう。


車体パーツ大まかに完成


車体を構成するパーツがほぼ大まかな形であるが完成した。スクラッチであれば出来たパーツを接着し、組み上げていけば良いのだが、今回はキット化が目的なので個々のパーツの合いを確認しながら1個1個作らねばならない。これがまた難物で、どうやれば効率的に分割できるか頭の痛い所だ。全長が1/35で60ミリと小さい車輛なので個々のパーツも小さくなり、強度も考えるとこの程度が限界。ディティールの残せる所は残しているがある程度無視できる部分は省略しつつ、作り上げていく事にしている。パテ盛りと擦り合わせ、サフェーサーを塗っては修正と気の長い作業が続いている。


ほぼ完成しているパーツ

乗客キャビンは3分割とした。シートは別パーツとして、後の塗装が楽にできるようにしてある。運転台との仕切り板はプレス板を組み合わせたもので構成されており内側にへこんでいるため、一体化すると型から抜けなくなる恐れがあるので別パーツとした、この辺は強度を考えれば、出来れば一体化したい部分である。型抜きしてくれるひょうたん山電気の方と相談して方法を考えたいと思う。


動力伝達用チェーンケース兼サスフレームはプラ板の積層からの削り出し。付けているタイヤは試作品でキット用にはトレッドをもっと細かくしたものを採用する予定である。流用できるパーツがあればよいのだが・・・・・・。
チェーンケース兼サスフレームのディティールはブレーキパイプのみを再現した。実物もシンプルであるが、あまり細かくやると抜けなくなるような気がする。
車体への取り付けはしっかり取り付けるためエンジン部からの伝達部をオミットし、接続用のタボとして用いるようにしてある



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