運転席キャビンは曲面で構成されているため、一番手間のかかった部分だ。最初は積層削り出しを考えていたが、丸みを出すのが面倒なのと、キャビン内部も作るため、ヒートプレスで製作することにした。模型寸法よりもひと回り小さい木型を用意して、熱したプラ板を押し付けて曲面を作る。今回は前面、後面、天井と3つに分けてプレスを行った。組み立てはプレスしたプラ板を切り出し、バキュ−ムフォ−ムキットの組み立てと同じく擦り合わせを行いつつ、寸法に合わせて接着していく。キャビンは塗装の都合上、取り外し式にしている。木型は本来、ホウノキで作るのがよいのだが、手元に無かったため、部屋を改造した際に余っていた、白木をカットして使用した。削り込みと、ペーパーがけを繰り返し、曲面を作り、仕上げにニスでガチガチに固めたうえで、さらにペーパーがけを行い、木目を消した。こうしておかないとプレスしたプラ板に木目が浮き出ることがあるからだ。今回、磨き込みが足りなかったためか、プレスしたパーツに少し木目が出てしまった。使用した木の材質もあり、許容範囲ということで目をつぶり、組み立て後、ポリパテで修正した。AFVならこの手が使えるが飛行機のキャノピーなどでは透明度が低下するためアウトである。 |