防盾(その2)および車体上部の製作作業
防盾はキットのままですが、鋳造肌を再現するため溶きパテに細かな砂を混ぜたものを塗布し、キットでは再現されていない穴やボルト?などを資料写真を見ながら追加します。取っ手は銅線から作っています。実車では防盾に直接溶接しているようですが、模型では強度を考えてピンバイスで穴を開け差し込んであります。砲身はキットのまま。マズルブレーキがバリで埋まっていたためデザインナイフでスリットを一つずつ開けていきます。プラの材質が柔らかいため力を入れ過ぎると大きくはみ出す事があるので注意が必要です。
車体上部は一体成形されています。形としては特に問題があるようには見えません。バトルダメージ再現のためフェンダーの一部を切り取り、残った部分も裏側から熱して変型させました。また、戦闘室天板の固定ボルトがキットのままでは貧弱な感じがしたのでウェーブのボルトで植え変えました。キットのハッチヒンジ部分を通るシャフトの再現には?な所がありますが、作り直すのが手間なのでそのままにしています。
車体上部と防盾の接合はアタリがないため慎重に合わせます。上面カバーや固定板などと仮合わせしながら作業を進めます。前面の操縦手用視察窓上には雨どいらしきものがあるのでプラ板で追加ライトはキットのままですが、塗装後クリアレンズを埋め込むため、レンズ部は取り付けていません。ホーンは当方の入手したキットでは湯回りが悪く、パーツが半分しか成形されていなかったのでタミヤのSU122から転用しました。正面フェンダーステーは本来、三角形の肉抜きがされており、キットのままでは形も違います。また取り付け基部が省略されているので追加しました。ただ、このことに気付くのが遅く、キットのステーをそのまま使用したため、今回は角度を修正しただけになっています。プラ板で作り直した方がよかったようです。
車体上部と防盾の接合が終了するとSU152らしくなってきます。装甲板は写真で見る限りでは相当荒れているようなので、パテをラッカーシンナーで溶いたものを全面に塗布し、荒れた感じにしました。予備燃料タンクはキットのままでは新品のようなので、リューターでへこみを作り、使い込まれた感じにしました。固定ベルトも作り直した方が良いみたいですが、キットのままでも違和感はあまりないので、ベルト部分のみをこれから追加することにします。
車体各所にある吊り上げ用のリングはパーツが用意されていますが、少しゴツすぎるので銅線で作り替えました。2ミリのプラ棒に銅線を巻き付け、スプリング状にしたものをカットして使用します。以上で車体上部の工作は完了しました。
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